昨年のTAICO CLUBで初来日を果たした米カリフォルニア・フロリダの気鋭プロデューサー、Marcel Everettによるソロ・プロジェクト、XXYYXX。当時、弱冠16歳の少年がYouTubeにアップした「About You」は、洗練されたアートワークもさることながら、ディープな多幸感がネットを中心に話題を呼び、瞬く間に各誌で取り上げられるように。現在、17歳のXXYYXXのキャリアはどのようにしてスタートしたのか? 音楽への思いは? さまざまな疑問がうずまくなか、2月10日に待望の再来日を控えたXXYYXXにメールインタビューを敢行しました!

Artist:XXYYXX
Interviewer:Mio Yamada
Phot:Marielle Tepper

――Flying LotusやLapaluxといったアーティストの影響を受けているそうですが、音楽的なバックグラウンドを教えてください。

XXYYXX:バンドをやったりしながら、曲を作り始めたんだ。そういったシーンからハジメたんだけど、結局はエレクトロミュージックをやるようになったんだよね。エレクトロミュージックの新しい面、まだ発見されていないこと、今でも驚きの連続だよ。ただ、すごく小さいころには(とはいってもまだ17歳です)、ギターやピアノとか楽器をやっていたから、近いうちにまた取り入れてみようかなって考えているんだ。

――10代前半で音楽づくりをはじめ、15歳で本格的にプロデュース業にも取り組まれています。かなり早いキャリアのスタートですが、どのようなきっかけで音楽制作を始められたのでしょうか?

XXYYXX:僕が音楽を作り始めたきっかけって、すっごく若いときに聴いていたGreen Dayなんだよね。『Dookie』を聴いてから、あんな感じのバンドを組んでいたんだ。15歳のときにバンドが解散して、エレクトロミュージックを作るようになったんだよね!

――XXYYXXの作品は、パーソナルな部分が楽曲になっているように感じられます。作品のコンセプトや楽曲制作の進め方はどのような感じでなのでしょうか?

XXYYXX:曲づくりにコンセプトとかはないんだよね。ただ、音の鳴り方だったり感じ方みたいな流れに沿っていくと、そこからわき出てくる。それだけだよ。今、僕が作っている音楽は(直感的で)違うけれど、コンセプトを立てた曲作りも始めているよ。

――「Alone」では「R. Kelly feat. Keri Hilson Number One」をサンプリングしていましたね。パーソナルな楽曲を綴るうえで、他者の曲(言葉)を取り込むことに意図はあったのでしょうか。

XXYYXX:実際には法的な理由でサンプリングするのはやめっちゃったんだけど、楽しくやってたんだよね。アカペラの部分を取り出すのはすごく簡単なんだけど、歌詞については全然気にしていなかったな。僕はただ音に従っているだけだよ。

XXYYXX – DMT over Unspoken Understanding from John Filipe on Vimeo.

――“XXYYXX”というプロジェクト名は、どのようなことを意味しているのでしょうか? ネット社会における匿名性?

XXYYXX:“XXYYXX”には本当に何の意味もないんだよ。Tumblrで使っていたブログの名前からとったんだけど。なんだか恥ずかしいなあ!

――“XXYYXX”と“Marcel Everett”と名義を変えて楽曲を発表されていますね。どのような違いがあるのでしょうか?

XXYYXX:そうだね、“XXYYXX”はよりダンサブルでヒップホップよりになってきているかな。“XXYYXX”への期待が大きくなりすぎているように感じたから、“Marcel Everett”を作ったんだよ。でも、僕自身いろいろなテイストを持っていて、自分が感じたものを作りたいと思っている。“Marcel Everett”プロジェクトがまさにそれなんだよね。100%そのままの僕は、“XXYYXX”として楽しむための場でもあるんだ。

――近年、音楽のデジタル配信が活発になっています。あなたもBandcampを活用して楽曲を発表されていますが、デジタル配信とレコード・CDなどについてはどのようにお考えでしょうか?

XXYYXX:近いうちにレコードを出したいなー。最低限のサンプルでアルバムを作ることがハードルなだけで、レコード自体はかなり面白いよ。CDもね!

――本国アメリカを始め、ヨーロッパツアーを敢行したほか、TAICOCLUB’13で初来日されました。さまざまな場所でライブを行うことは、パフォーマンスや楽曲制作にどのような影響を与えますか?

XXYYXX:いつもとは違った国に行くと、新しい世界だって感じるものにインスパイアされることってあるよね。世界って本当にクレイジーだから、僕に大きなインスパイアを与えてくれるんだ。

■来日公演詳細
日時:2014/2/10
会場:渋谷TSUTAYA O-nest
開場:18:30
開演:19:30
詳細はオフィシャル・サイトをチェック!