Mio Yamada(from Weekend In The City)



気がつけば、2014年も1週間が経過。ようやく落ち着いてきたところで13年を振り返ってみると、フレッシュな音楽との出合いに恵まれた1年でした。一昨年からしびれっぱなしのXXYYXXを筆頭に、FKA twigs、Fyfe、Howlingsなど独自の世界を切り開いているアーティストを知り、soundcloudを辿っていく日々(笑)。ネット上で音源を公開していく環境が充実し、音楽の楽しみ方の移り変わりを強く感じた年でもありました。新譜のリリースで言えば、Arctic MonkeysやThe Strokes、Black Rebel Motorcycle Club、Queens of the Stone Age、Vampire Weekendといった大好きなバンドから、Daft Punk、David Bowieら“まさか”の大御所までラッシュが続き、うれしい悲鳴が止まらなかった。今年も次々と芽生えていく才能との出合いを大切にしながら、音楽を紹介する場としてWITCを発展させていけたらと思っています。


【Mio’s Best Album】

1. Arctic Monkeys『AM』 (2013/9/10)

リリース当初難解に感じた『Humbug』を紐とく解法のように感じられた、前作『Suck It and See』。その時は「次に出る新作はアーバンな感じかなあ」と思っていましたが、Alexのふんわりヘアーがリーゼントになり、「R U Mine?」「Do I Wanna Know?」と次々と発表される予想とは全く違ったベクトルの重みあるサウンド。約2年ぶりとなった新作『AM』には、成熟した楽曲が凝縮されており、4人が描く新たなビジョンがこれまでで一番はっきりと提示された気がします。熟したサウンドの中に見え隠れする、Arctic Monkeys特有の青さがたまりません。


2. The Weeknd『Kiss Land』(2013/9/18)

2010年、突如として現れたThe Weeknd。『House Of Balloons』などのミックステープをまとめた1stアルバム『Trilogy』のインパクトはすさまじいものがありましたが、1年を待たずしてリリースされた本作は、予想をはるかに上回る衝撃。壮大に広がる映画的な音像、幻想性を高めたヴォーカル。クールな印象ながら、際限ない好奇心を満たそうとする貪欲さにゾクゾクします。R&Bというジャンルを軽々と超えていく23歳の才能、これからが楽しみでなりません。


3. King Krule『6 Feet Beneath the Moon』(2013/9/11)

弱冠19歳にして、この味わい深い声。村上春樹の死生観を彷彿とさせる異様に早熟な感性と、「ハリー・ポッター」シリーズのロンを思わせるルックスのアンバランスさ。聴いていて心地良かったり、強烈なインパクトを持ったアーティストは多くいるけれど、一度聴いただけで体に染み込み居座ってしまう(良い意味で)音は、あまりめぐり合わいません。そんななか、YouTubeで知ったZoo Kids時代の音源の求心力と、聴けば聴くほど滲み出る本作の魅力にノックアウトされました。そういえば、はじめてArctic Monkeysを聴いたときも、ビジュアルと声のそぐわなさに拒否反応(笑)が出たっけ。それが今では一番好きなバンドに。king Kruleも自分にとってそんな存在になる予感がしています。


4. Willis Earl Beal『Nobody Knows.』(2013/9/10)

5. Fka Twigs『Ep2』(EP 2013/9/17)

6. Fyfe『Solace』(EP 2013/4/7)

7. きのこ帝国『ロンググッドバイ』(EP 2013/12/4)

8. Rhye『Woman』(2013/2/28)

9. Mop of Head『Breaking Out Basis』(2013/5/8)

10. The Strokes『Comedown Machine』(2013/3/26)


※1月9日 一部誤って記載していた箇所があったため修正いたしました。