Maya Jane Coles 7/27(SAT)@REDMARQUEE


インターネットとソーシャル・サービスの発達に伴い、若い才能の活動の場が増えている昨今。バンドやソロ活動のみならず他アーティストのプロデュースを手がけるなど、アーティストは自身の活躍の場を広げ、私たちも海を超えた彼らの存在をよりリアルに知ることができるようになりました。そうして知りえたアーティストのなかでも、女性DJでプロデューサーのMaya Jane Colesは衝撃的でした。

まだ24歳という若さはもちろん、私の中では「イギリスと日本のハーフ」という出生が惹かれたポイントになったような気がします(日本で親近感がわいたということもありつつ笑)。ロンドンで活躍中というと、インドの血をGold Pandaを彷彿とさせますが(彼の現在の活動拠点はベルリン)、濃密なオリエンタルな香りにある種のアイデンティティを感じさせる彼とは違い、土地の匂いをあまり感じません。それどころか、MayaのサウンドはハウスやR&B、クラブジャズといったジャンルや時代を超えています。自由な感性から生み出される音は、艶のあるグルーヴ、エッジの効いた低音、それでいて耳に残るキャッチーなメロディと秀逸。

そして、Mayaの魅力はなんといっても、良質なサウンドを見つけ出すDJとしての審美眼と、時代の潮流をとらえるプロデューサーとしてのセンスではないでしょうか。ゼロからつくり出すだけでなく、既存の音や才能の魅力を増長させる――16歳頃からDJとしての舞台に立ち、英国のフェス“Bestival”などへの出演を果たすなど、着実にキャリアを積んできたからこそ、若手のなかでも早い段階で抜きん出た才能を開花させることができたように思います。

親戚を訪ねて来日した際には、Wombなどの日本のクラブ文化にも触れているそう。シンガーのLena Cullenとタッグを組んだ、エレクト・ユニット“She Is Danger”など別プロジェクトでの創作活動も見逃せません。Mayaのフジロックでの初舞台は、深夜のREMARQUEE。The xx、SBTRKTらが踏んできた舞台で、24歳の気鋭アーティストはどのような世界を見せてくれるのでしょうか?

Text by:Mio Yamada


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