Mio Yamada(from Weekend In The City)


年々、時間の経つのが早くなっている昨今(笑)。でも、年の瀬になって1年を振り返ってみると、時の早さに比例して人や音楽との出合いは濃くなっているなあと感じることが多く、本当にうれしいばかり。WITCも、2010年のスタートから2年半が経ちました。今年はイベントという形にすることはできませんでしたが、少しずつ充実させていけるように邁進したいと思っています。昨年からはじめたベスト・アルバム企画では、昨年に続きさまざまなジャンルのアーティストの方々にご協力頂きました。私自身も、“1年を通して聴き込んだ作品”ということで、今年の10枚を選んでみました。1年を通して聴いてきた音楽を振り返ってみると、自分の中での音楽との付き合い方が少しずつ変わってきているなあと感じます。昔比べると、ジャンルのこだわりや先入観なく聴けるようになってきたかな? 2013年は、もっともっと新しい音楽と出合うことができるよう、積極的に関わっていきたいと思っています。


【Mio’s Best Album】

1. Alt-J 『An Awesome Wave』 (2012/6/27)

本年度のマーキュリー賞の栄冠に輝いた、Alt-Jのデビュー作『An Awesome Wave』。初めて聴いた「Fitzpleasure」の衝撃は、今でも覚えています。王道ロックでもなく、民族音楽でもない。とらえどころのない展開を見せるサウンド。一瞬で充満する不穏な空気。一曲一曲の中で、物語のような盛り上がりを見せてくれることも、なんとも魅力的です。初来日を果たしたFUJI ROCK FESTIVAL’12 REDMARQUEEでのステージを見ることができたのですが、音源としての完成度の高さに加え、生のパフォーマンスが持つ中毒性の高さに、この一年しびれっぱなしでした。


2. きのこ帝国 『渦になる』(2012/5/9)

今年一年で一番聴いた曲は、おそらくきのこ帝国の「退屈しのぎ」だろうと思います。無意識に刺さるような繊細でいて強烈な歌詞と、美しいメロディにすうっと空気が薄くなっていくような感覚。そして、一度聴いたら簡単には話してくれない不思議な吸引力があります。この感じは、ちょっとほかでは味わうことができない。余談ですが、私の大好きな映画監督・豊田利晃監督が、twitterで「クガツハズカム(きのこ帝国)はナウシカだ」ということを仰っていましたが、私がどうしようもなく惹かれるわけがわかった気がします。


3. RATKING 『Wiki93』(US IMPORT:2012/11/6)

米ニューヨーク・ハーレムを拠点にするヒップホップ集団、RATKING(10代のメンバーもいるという若さ!!)。年度末に差し掛かってのリリースだったため、聴き込んだ度合いではトップ3には入らないのですが、初めて聴いた「Comic」のインパクトが大きさはピカイチでした。『Wiki93』のリリース前にマンションの一室で撮影された「Comic/Snow Beach」の動画では、白いマスクをかぶった少年がマイク片手にトラックを生み出すというユニークさ。概念にとらわれない自由な感性が作り出す、ミクスチャー・サウンドがたまりません! 今作はもともと『Wiki1993』というタイトルで、bandcampで配信されていたのですが、このタイトルも自信に満ち宣戦布告のようで、グッときてしまうわけです。来年以降の活動も非常にきなるところ。


4. Jake White 『Blunderbuss』(2012/4/25)

5. Mop of Head 『Uncontrol』(TOWER RECORDS限定:2012/5/9)

6. Egyptian Hip Hop 『Egyptian Hip Hop』(2012/10/13)

7. Mala 『Mala In Cuba』(2012/9/8)

8. Bloc Party 『Four』(2012/8/15)

9. Islet 『Illuminated People』(2012/1/11)

10. The xx 『Coexist』(2012/9/11)