フクダショウコ(from Weekend In The City)



あっという間に’12年も終わってしまいましたね……。毎年この時期になると“あれも聴いてない、これも聴きたかった”みたいな想いを巡らせているのですが、なんだか年々欲張りになっているような気がします。でもそれと反比例するかように、自分が本当に好きだなって思う音楽がハッキリとわかるようになってきてもいて、なんだかんだで音楽っておもしろいなあと思うわけです。そんな中で、今年のベスト10を選んでみたら、完全に今の私の気分が出るラインナップに。特にベストの3作品に対する思い入れは、他と比べてズバ抜けているかもしれません(笑)。年明け以降も変わらず聴いていそうな気がします。とは言え、来年リリース予定の作品も楽しみなものが多いのも事実(Jake Buggはフライングでランクインさせました)。月並みですが、来年はもっとたくさんの作品と出会いたいなあという’13年の抱負を最後に記しておきたいと思います。


【ショウコ’s Best Album】

1. Cloud Nothings 『Attack on Memory』 (2012/2/15)

今作で化けたと評する人も多かったCloud Nothingsの2nd。Steve Albiniがレコーディングを担当したこともあり、グランジ色が一気に濃くなったこの変化は、昨年Yuckをベストに選んだ時にも述べた通り私好みのサウンドでした。さすがAlbini……。Cloud Nothingsの元々キャッチーだったメロディに切迫感のあるバンド・サウンドが加わったことで、聴く度になんとも言えない焦燥感に何度も襲われました。フジロックのステージは今年の私のハイライトでもあります。そしてリリースが1年前の1月(輸入盤)だったという事実に“そんなに前だったっけ!?”と、改めて驚きを隠せません。それくらい今もよく聴いているし、今年1年を通してずっと聴いていた作品になりました。


2. Bloc Party 『Four』(2012/8/15)

Bloc Partyの復活は個人的には今年の音楽ニュースの中でもビッグな出来事のひとつ。幾度も解散説が囁かれていたので、久々に観た彼らのステージはちょっと感動的でもありました。それ故に復活作となった今作は期待も大きかったのですが、そんな私たちのプレッシャーを飛び越えて、4年という月日を経て再び集結した4人の個性が良い化学反応を起こしていたように感じます。ヘヴィーでラウドなサウンド、オルタナ/パワーポップ的なアプローチは、彼らの繊細な部分が好きだった人も多い中で賛否別れるところではあると思いますが、私としては大歓迎! もちろんBloc Partyらしい一面があったのも間違いないのだけど、それだけじゃない、懐かしさを感じつつも新機軸を見せてくれた作品でした。


3. group_inou 『DAY』(2012/10/10)
group_inouのすごいところは、最新作が最高作になるところ。つまり、常に自分たちをアップデートし続けているところだと思います。新作が出る度にそういう気持ちにさせてくれるアーティストって、実は少なくないですか? 収録曲「Orientaition」の“そこのカップル、ペアルックはやめい”というフレーズは、個人的には今年の流行語大賞をあげちゃいたいくらい(笑)。相変わらず、ひょうひょうとしたフレーズで人の痛いところをついてくる。でもそれって斜に構えているからではなくて、そういう痛い自分や痛い気持ちを知っている、経験しているからこそだと思うのです。う~ん、この調子だとまだまだgroup_inouにハマり続けそう(笑)。


4. Passion Pit 『Gossamer』(2012/8/8)

5. 百々和宏 『窓』(2012/4/25)

6. Jake Bugg 『Jake Bugg』(UK IMPORT:2012/10/16)

7. ZAZEN BOYS 『すとーりーず』(2012/9/5)

8. Tame Impala 『Lonerism』(2012/11/7)

9. Wild Nothing 『Nocturne』(2012/9/12)

10. Jack White 『Blunderbuss』(2012/4/25)