TOMO(from STYLE BAND)


東京のパーティー・シーンが揺れた2007年の夏。国内外のアーティストの夢のような共演を実現させ、国境を超えた架け橋として“STYLE BAND TOKYO”がはじまりました。そんな“STYLE BAND TOKYO”のオーガナイザー、DJ、BO NINGENのマネージメントなど、音楽シーンのさまざまな場面で暗躍しているTOMO氏。時代の先端をとらえる確かな嗅覚で、アーティストとオーディエンスの思いが行き交うフロアに、新しい風を吹き込んでくれます。国内外問わず、多彩なサウンドやミュージシャンを紹介し続けるTOMO氏にも、今年のベスト・アルバム10枚をセレクトして頂きました!


【TOMO’s Best Album】

1. TOY 『TOY』 (UK IMPORT:2012/11/6)
今年1番聴いたと思えるのがこの作品。正直言うと、2012年前半くらいまではTOYのことはYouTubeなどでチェックはしていたものの、「ふ~ん、ホラーズの2nd以降の音かな」というイメージが強く、実際このアルバムを初めて聴いた時も先入観から入ってしまい、しばらくは棚の隅へ眠らせていました。しかし、久々に何気無しに作品を聴き返してみると、どの楽曲もシンプルかつ美しいメロディー、アルバムとして統一された世界観と完成度、優れたプロダクション能力、聴けば聴くほど心地良いサウンド、むしろ聴いても聴かなくても流しているだけで心地良いBrian Enoのアンビエント的な魅力さえ感じる作品だということに気が付きます。最近では、ネット言語で聞けば聞くほど味の出る楽曲を“スルメ曲”などと言いますが、自分が常にリスペクトするバンドはそれをアルバム単位で出来るアーティストであり、このTOYのアルバム『TOY』も間違いなくその種の作品に当たるのではと思います。とりあえず今年聴きまくった作品です。


2. Bo Ningen 『Line The Wall』(US IMPORT:2012/10/16)
個人的に関わっているアーティストをランクインさせるかどうか非常に迷いましたが、今回の判断基準が年内で最も聴いた作品ということに(自分が)決めたので、やはりこちらはランクインさせないわけにはいきませんね。言わずもがな、Bo Ningenの2ndアルバムです。ここからはまったく個人的な解釈ですが、デビュー・アルバム『Bo Ningen』が静と動の日本的な背景を漂わせる楽曲が多かったのに対して、2ndアルバム『Line The Wall』は生と動であり、クラウトロックのようにリピートされるMon-chanの組み立てるビートの中で徐々にビルドアップされた楽曲がだんだんと生を得ていくようであり、また歌詞は全曲日本語で歌われているにもかかわらず、聴き終えた後に残るものは邦楽とも洋楽とも言えない、Bo Ningenとしか言えない音が生まれているのだと思います。『Line The Wall』、壁に線を引くというタイトルも、日本とイギリスの狭間にいる彼らが持てる説得力のある言葉でしょう。


3. David Byrne and St Vincent 『Love This Giant』(2012/9/5)
元Talking HeadsのDavid Byrneと、USインディ界の歌姫St. Vincentという、ニューヨークが生んだ類まれなるふたつの才能がタッグを組んだ作品。新旧タレントの意外な組み合わせですが、これがまたドンピシャのハマり具合で思わぬ傑作が完成しています。しかしDavid Byrneは何をやってもDavid Byrneだし、何をやっても根底にTalking Headsを感じます。


4. Graham Coxon 『A+E』(2012/4/2)

5. Django Django 『Django Django』(2012/7/25)

6. Bat for Lashes 『The Haunted Man』(US Import 2012/10/15)

7. Wild Nothing 『Nocturne』(2012/9/12)

8. 下山 『かつて うた といわれたそれ』(2012/3/7)

9. Tama Impala 『Lonerism』(UK IMPORT:2012/10/9)

10. OGRE YOU ASSHOLE 『100年後』(2012/9/19)



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