菅波栄純(from THE BACK HORN)



変わることのない核を持ちながら、音像も世界観も進化を遂げているTHE BACK HORN。2012年には、東日本大震災から約1年後の3/7に20thシングル「シリウス」、6/6に9枚目となるアルバム『リヴスコール』を発表し、強固でしなやかなバンドの姿を見せてくれました。結成15周年を迎える2013年には、1/6に2度目の武道館公演を控えています。バンドの歩んできた歳月とともに世界観を構築し、音を奏でてきたギタリストの菅波栄純氏が、ツアー中の多忙なスケジュールのなかベスト・アルバムを選んでくださりました! 菅波氏をとらえてやまなかったサウンドとは? ジャンルレスなチョイスはさすがです!


【菅波栄純’s Best Album】

1.ZAZEN BOYS『すとーりーず』 (2012/9/5)

今年一番聴いたのはこれだろうな。今作の歌詞は不条理な言葉選びに磨きがかかりつつ、以前より更に言葉自体の持っているリズム感を引き出している気がする。ぶっ飛んでるだけじゃなくジワリと熱いものが込み上げる脳内映像と、グルーヴする歌唱のウネリ具合がはんぱねえ。タイトでセクシーなエイトビートもあれば、千鳥足をリズムに落とし込んだようなぶっ壊れたアレンジの曲もある。しかし、ふとした瞬間に心が癒されるような感覚に襲われるのは俺だけか。ええじゃないかと半狂乱で踊るだけじゃ飽きたらず、その先まで見える覚醒的なアルバム。


2.SPECIAL OTHERS『Have a Nice Day』(2012/10/10)

最近出かける時は、iPodでいつも聴いている。1曲目のギターのクールな響きからしていい。スペアザの奏でる音はインストで即興性が高いけど、メロディーセンスが相当人懐っこいので好き。ほんのり渋みや苦味もフレーズやコードに織り交ぜながら、カラフルな雨粒の中で踊ってるかのような気持ちのいい時間が流れる。


3.The XX『Coexist』(2012/9/5)

今思えば去年から今年にかけて、いろいろ考えすぎて他者との繋がりというものに対して潔癖気味になってた気がするんだけど、滲む街の灯のように淡く切ない、呟くような歌声の響くこのアルバムには自然に心が開けた。ずかずかこっちの心にあがりこもうとはしなかったから。他者と自分の孤独に対して誠実で紳士な音。慈しむべき静寂を彩るために鳴らされる選び抜かれた音。真夜中の鼓動が静かに明日を夢見るような音楽。


4.Egyptian Hip Hop『Good Don’t Sleep』(2012/10/13)

5.The Weeknd『Trilogy』(UK Import 2012/11/13)

6.Bat for Lashes『The Haunted Man』(US Import 2012/10/15)

7.Jazzanova『Funkhaus Studio Sessions』(2012/5/2)

8.Death Grips『The Money Store』(UK Import 2012/4/24)

9.Flying Lotus『Until the Quiet Comes』(2012/9/26)

10.Godspeed You! Black Emperor『Allelujah! Don’t Bend! Ascend!』(2012/10/16)



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