2012年、振り返ってみるとあっという間の1年でした。音楽や映画などさまざまなクリエイティブ活動を行っているアーティストの方々のお話を伺う機会が増え、Weekend In The Cityはもちろん、私個人としても今まで以上に自分の活動が明確になった1年だったように思います。今年はイベントを行うことができなかったことが心残りではありますが、FUJI ROCKのレポートやインタビューなど、少しずつ取り組みの幅を広げることができたかな、と思っています。来年こそは「イベント復活と企画ものの実現!」を掲げて、さらにがんばって行きたいと思います。2013年も、Weekend In The Cityをよろしくお願いいたします!(Mio Yamada)

それでは、気になるアーティストのベスト・アルバムを発表いたします!

【Musicians】

■菅波栄純(from THE BACK HORN)

変わることのない核を持ちながら、音像も世界観も進化を遂げているTHE BACK HORN。2012年には、東日本大震災から約1年後の3/7に20thシングル「シリウス」、6/6に9枚目となるアルバム『リヴスコール』を発表し、強固でしなやかなバンドの姿を見せてくれました。結成15周年を迎える2013年には、1/6に2度目の武道館公演を控えています。バンドの歩んできた歳月とともに世界観を構築し、音を奏でてきたギタリストの菅波栄純氏が、ツアー中の多忙なスケジュールのなかベスト・アルバムを選んでくださりました! 菅波氏をとらえてやまなかったサウンドとは? ジャンルレスなチョイスはさすがです!

1. ZAZEN BOYS 『すとーりーず』
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■小倉直也(from Qomolangma Tomato)

横浜発の4人組オルタナティヴ・ロックバンド、Qomolangma Tomato。独特の視点で生活を切り取り、他の追随を許さない楽曲とパフォーマンスを展開しています。ライブでの圧倒的なテンションの高ぶりも、ますますの加速を見せています(初めて聴いた「Through Your Reality」の衝撃は忘れもしません!)。3/21には、約3年ぶりの4thアルバム『カジツ』をリリースし、ポップさを兼ね備えた世界で、歌詞のユニークさをより深いものへと掘り下げました。ギターをかき鳴らし、鬼気迫るステージを見せてくれる小倉直也氏に、今年のベスト・アルバムを選んでいただきました! 気になる5作品とは……?

1. Flying Lotus 『Until the Quiet Comes』
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■Taigen Kawabe(from BO NINGEN)
英ロンドンを拠点に活動する、BO NINGEN。轟音ノイズと高音ヴォーカルが生み出す高揚感のなか、多くの人々を取り込んでしまうサウンドは、強引なまでの引力と中毒性がやばい! 2011年に続き、12年も日本国内でのツアーやヨーロッパでのフェス参加を重ね、10月には新作『Line The Wall』のリリース。留まることのないバイタリティで、国境を越えた精力的な活動を行っています。今回、ベスト・アルバムに協力してくださったのは、フロントマンのTaigen Kawabe氏。黒髪の奥に沈着さと激情をひそめた、TAIGEN氏を魅了したサウンドとは?

1. きゃりーぱみゅぱみゅ 『ぱみゅぱみゅレボリューション』
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【DJ】

■DJ BAKU

ヒップホップを基盤にしながら、DJという枠に満足することなく、新たなダンス・ミュージックの可能性を開拓しているDJ BAKU。2010年にスタートさせた都市型フェスティバル「KAIKOO」は、年々開催会場を拡大し、多くのアーティストを巻き込んだ“お祭り”に発展。音楽を聴きこんできた耳の肥えたリスナーだけでなく、若者とミュージシャンとの出会いの場となっています。今年10/24には、THE MAD CAPSULE MARKETSのメンバー、KYONOとのタッグで『!!!+!!![Unknown Music Allianz]』を発表。時代の先をゆく感性でサウンドを生みだすDJ BAKU氏が選ぶ今年のアンセムとは?

1. !!!KYONO+DJBAKU!!! 『!!!+!!![Unknown Music Allianz]』
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■TOMO(from STYLE BAND)
東京のパーティー・シーンが揺れた2007年の夏。国内外のアーティストの夢のような共演を実現させ、国境を超えた架け橋として“STYLE BAND TOKYO”がはじまりました。そんな“STYLE BAND TOKYO”のオーガナイザー、DJ、BO NINGENのマネージメントなど、音楽シーンのさまざまな場面で暗躍しているTOMO氏。時代の先端をとらえる確かな嗅覚で、アーティストとオーディエンスの思いが行き交うフロアに、新しい風を吹き込んでくれます。国内外問わず、多彩なサウンドやミュージシャンを紹介し続けるTOMO氏にも、今年のベスト・アルバム10枚をセレクトして頂きました!

1. TOY 『TOY』
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【Weekend In The City】

■フクダショウコ(from Weekend In The City)
あっという間に’12年も終わってしまいましたね……。毎年この時期になると“あれも聴いてない、これも聴きたかった”みたいな想いを巡らせているのですが、なんだか年々欲張りになっているような気がします。でもそれと反比例するかように、自分が本当に好きだなって思う音楽がハッキリとわかるようになってきてもいて、なんだかんだで音楽っておもしろいなあと思うわけです。そんな中で、今年のベスト10を選んでみたら、完全に今の私の気分が出るラインナップに。特にベストの3作品に対する思い入れは、他と比べてズバ抜けているかもしれません(笑)。年明け以降も変わらず聴いていそうな気がします。とは言え、来年リリース予定の作品も楽しみなものが多いのも事実(Jake Buggはフライングでランクインさせました)。月並みですが、来年はもっとたくさんの作品と出会いたいなあという’13年の抱負を最後に記しておきたいと思います。

1. Cloud Nothings 『Attack on Memory』
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■Mio Yamada(from Weekend In The City)
年々、時間の経つのが早くなっている昨今(笑)。でも、年の瀬になって1年を振り返ってみると、時の早さに比例して人や音楽との出合いは濃くなっているなあと感じることが多く、本当にうれしいばかり。WITCも、2010年のスタートから2年半が経ちました。今年はイベントという形にすることはできませんでしたが、少しずつ充実させていけるように邁進したいと思っています。昨年からはじめたベスト・アルバム企画では、昨年に続きさまざまなジャンルのアーティストの方々にご協力頂きました。私自身も、“1年を通して聴き込んだ作品”ということで、今年の10枚を選んでみました。1年を通して聴いてきた音楽を振り返ってみると、自分の中での音楽との付き合い方が少しずつ変わってきているなあと感じます。昔比べると、ジャンルのこだわりや先入観なく聴けるようになってきたかな? 2013年は、もっともっと新しい音楽と出合うことができるよう、積極的に関わっていきたいと思っています。

1. Alt-J 『An Awesome Wave』
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Text by:Mio Yamada