Tim Burton監督作「Batman」(1989)でJack Nicholsonが演じたJoker、Christopher Nolan監督作「The Dark Knight」(2008)に登場したHeath Ledger扮するJoker、Guido Fawkesの仮面など、なぜだか白塗り系の人物に魅力を感じてしまいます(笑) ということで、今回はウサギの覆面が特徴的なデンマーク・コペンハーゲンのアンビエント・シューゲイズ・バンド、Sleep Party Peopleをご紹介します!

Brian Batz(素顔はThom Yorke似)なる人物率いる5人組なのですが、中心人物のBatzは、幅広い表現活動を行っているDavid Lynch、フランスの作曲家であるErik Satieや名画のサントラから、影響を受けてきたそう。このウサギの覆面なんて、まさにLynch監督の「Inland Empire」(2006)を彷彿とさせます(謎の小部屋のなか家族らしきウサギが登場していました)。バンドのサウンドは、Batszが「インストゥルメンタル・アンビエント・ミュージックがすごく好きだったんだけれど、そのなかに自分を感じることはなかったんだ。でも、自分でオーガニックさとデジタルの世界をミックスするようになって、すごく心地よくなったんだよ」という話すように、ピアノのような生楽器やヴォコーダーのようなエレクトロ機材を使用し、独特の催眠効果や不穏感の漂うサウンドを生み出しています(ちなみにBatzはピアノ演奏!) Sleep Party Peopleの音楽は、「the soundtrack for your dreams」だとのこと。格好いいじゃないですか!

2010年には、デビュー作『Sleep Party People』(日本未発売)をリリース。本国デンマークではツアーをソールドアウトさせたり、フェスへの出演を重ねるなど着実に人気を獲得しています。そして、今年4月にはイギリスの気鋭レーベル“Blood and Biscuits”から、2ndアルバム『We Were Drifting On a Sad Song』を発表しました。

11月には、コペンハーゲンのMoreMax Studioで行われた“Here Today Sessions”で、2ndアルバム「Things Will Disappear Like Tears In The Rain」「Heaven Is Above Us」「Chin」の3曲を披露。前作よりもより壮大になったサウンド・エスケープと歪んだヴォーカルが、哀愁のなかに美しさを感じさせます。

Here Today – Sleep Party People – Things Will Disappear Like Tears In The Rain from Here Today Sessions on Vimeo.

Here Today – Sleep Party People – Heaven Is Above Us from Here Today Sessions on Vimeo.

Here Today – Sleep Party People – Chin from Here Today Sessions on Vimeo.

ライブでは常にマスク着用だと言う彼ら。最近は覆面バンドが増えていますが、サウンドと連動した世界観を構築しているミュージシャンは少ないように思います。David Lynch好きとしては、Sleep Party Peopleが生み出す空気がどのようなものかを肌で体感したいものです。

Text by:Mio Yamada


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■New Release

We Were Drifting on a Sad Song / Sleep Party People / CD ( Music )

Speed of Sound( 2012-04-17 )

定価: ( 中古価格 ¥ 838 より )