ここのところ、非常に勢いのあるシューゲイズ・ポップ。WITCではインタビューなどを敢行し、轟音サウンドを鳴らすWeekendなどご紹介しております。そんなアメリカ勢に負けじと、イギリスはロンドン出身のTrailer Trash Tracysが、4/4にデビューアルバム『Ester』をリリースすることが決定しました! すでにPitchforkなどインディー界で注目を浴びており、The xxら実力派バンドからも寵愛を受けている彼ら。セルフ・プロデュースでレコーディングされたというデビュー・アルバムは、完成度の高さにも舌を巻きます。

The Horrorsをはじめ、今年の初めにRADARSで来日したS.C.U.Mなどの一種異様なオーラも強烈で目と耳に焼きつきますが、Trailer Trash Tracys(以下、TTT)はスウェーデン人女性ヴォーカルのSuzanne Aztoriaを中心に構築する中性的な耽美さで世界を浸食していきます。SuzanneとギターのJimmy Leeを中心に結成されたTTTは、Adam Jaffrey、Dayo Jamesとメンバーを強化し、Pitchforkなどでも注目を浴びてきました。そして、デビュー前からThese New Puritans、Pains of Being Pure at Heartらのサポート・アクトを務め、先にご紹介したThe xxに至ってヴォーカルのOliver Simが「彼らの曲が今年の僕のフェイヴァリット」だと明言するお気に入りぶり。

デビュー・アルバム『Ester』は、同じくイギリスのCocteau Twinsを思わせる浮遊感に満ちたサウンドが溢れ、かなりの完成度の高さ。こちらの試聴では、アルバム収録曲に加え、「Engelhardt’s Arizona」のJames Ferraro Remixが聴けるというファンにはたまらないプレゼントが……! ローファイ・サイケならお手のものというJamesによって、また一味違ったサウンドに仕上がっています。(一昨年、Jamesがリリースした『Night Dolls With Hairspray』、まだちゃんと聴けていないのですが。。。涙)

今回のアルバム・タイトルも“Ester”なんて、ちょっとしびれちゃいます。エステルといえば、香を持つ人工果実香料の原料となる化学物質。彼らの紡ぐサウンドから凝縮された魅力がが匂い立つようです。

ちなみに、最新シングル「Candy Girl」のライヴ・セッション映像が現在公開中です。ちょっぴりDavid Lynchを思わせるカルト的世界感(なんだか“青い女”を思い出してしまいました)。不穏な空気の中に漂っているような感覚は、ものすごい中毒性! こちらもチェックです。

■「Candy Girl」セッション映像

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Text by:Mio Yamada

Trailer Trash Tracysオフィシャル・サイト