“Spazzy”なパンク・バンドとして、楽曲はもちろん、そのライヴ・パフォーマンスが話題のThe Death Set。’08年のフジロックでの彼らのステージは、個人的にかなり印象に残っています。まるでフロア・ライヴをやっているんじゃないかというくらいカオティックな状況で、最初はビックリしてしまったのですが、とにかく楽曲がポップだったので次の瞬間には彼らのライヴに引きこまれてしまったのを覚えています。確か朝一のRED MARQUEEだったと思うのですが、ここは酒場かと思ってしまうような(笑)陽気な楽しさがありました。そのライヴ・パフォーマンスはNMEなど世界中の各メディアのお墨付き。未体験の方はぜひ機会があれば観てもらいたい!

そんなThe Death Setですが、2/12に最新作『Michel Poiccard』をリリース。前作『Worldwide』から3年、その間にはオリジナル・メンバーの死という突然の悲劇があり、それを乗り越えて完成させた作品でもあります。プロデューサーにXXXChangeを迎えて制作された今作、“The Death Setと言ったらこうじゃなくっちゃ!”と思わせるロック、ヒップホップ、エレクトロ何でもござれと言わんばかりの“Spazzy”なパンク・サウンドは健在! しかしながら、すぐに耳に溶けこんでくるメロディ・ラインはさすがで、その絶妙なポップ・センスが彼らを単なるハチャメチャな奴らに終わらせないのだと思います。

今作ではDiploやSpank Rockをフィーチャリングしているところも見逃せないポイントなのですが、なんと最新作より日本盤ボーナス・トラックに収録されている「They Come to Get Us」のPVが公開! こちらのPV、出だしから“あれ?”っと何だか既視感があるのですが、それもそのはず、映画『Back to the Future』のワンシーンのパロディで始まっているのです! これ、世代的に堪らない人はたくさんいると思いますが、そうじゃなかったとしてもPV全体通してのB級映画的作りにハマってしまうのでないでしょうか?

たった3分という楽曲でこれほどのインパクト! 手描きアニメや8bitアニメやギミック溢れるCG、NYの街をリリックかましながら闊歩するBeastie Boysっぽいところなどなど、色々と突っ込みたくなる要素いっぱいですが、全部ひっくるめて「クール!」と叫んでしまいそうになります。監督は新進気鋭の映像作家、Guillaume Panariello。こちらも気になるところです。

ますますジャンルレスに、そしてよりポップに進化したThe Death Set! また日本でもハチャメチャっぷりを見せて欲しいですね!

Text by:フクダショウコ

■New Release

Michel Poiccard [解説付・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤] (BRC283) / Array / CD ( Music )

COUNTER RECORDS / BEAT RECORDS( 2011-02-12 )

定価:¥ 2,057 ( 中古価格 ¥ 498 より )


The Death Setオフィシャル・サイト
The Death Set日本オフィシャル・サイト