アメリカ・シアトル出身のMike Hadreasによるソロ・プロジェクト、Perfume Genius。2010年にリリースされたデビュー・アルバム『Learning』は、折れそうで折れない不思議な危うさをたたえた美しさで、音楽シーンを賑わせました。20代という若さにして、内に秘められたおそろしく深い暗闇もまた、不気味ながら魅力を放っていたのです。

そして、2/15にリリースが決定したセカンド・アルバム『Put Your Back N 2 I』に先駆け、同作から「Hood」のPVが公開されました! サムネイルの時点でお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、Perfume Geniusの内面が吐き出されたセンセーショナルな作品です。

■「Hood」

この曲は、「自分をわかってもらえたと思った人に限って疎遠になる」という状況をテーマにしているとのこと。Perfume Geniusいわく、「自分のことを100%理解してもらうってことは、その人たちが自分から遠ざかって行くことにもなりかねないよね。このビデオで僕のこういう一面を見せることで、僕の音楽を嫌いになる人もいるだろうけど、そんな奴はクソ食らえだ!」。今までどれだけ自分を押し殺してきたのだろう、と思うと胸が詰まります。。。これでも彼の抱える深い世界のほんの一部なのでしょう……。

前作は、自宅にある母親のベッドルームでレコーディングを行ったという宅録っぷりを発揮したPerfume Geniusですが、「Hood」を聴く限り、最新作は凛とした美しさに磨きがかかっている様子。しかし、歌う内容はDeerhunterのBradford Cox同様に、過敏すぎるほどに純粋で不穏な世界を構築しているようで、相変わらず暗い部分をテーマにしているようです。ゲイ・セックスにはじまり、「私のろうそくは両端が燃える」という一節で知られるアメリカ・ロックランドの詩人Edna St. Vincent Millayによる1921年の詩、自殺、中毒症状がもたらす虚無、絶望、背徳……。えぐられるように生々しく響く言葉の数々。

2/19には、Hostess Club Weekenderで待望の初来日を果たします。圧倒的に儚いサウンドが紡がれる瞬間、ぜひ目撃したいものです!

Perfume Genius Myspace
Hostess Club Weekenderオフィシャル・ページ

Text by:Mio Yamada