昨年から気になりつつも、なんとなく聴きこむことができていなかったBass Drum of Death。おそらく、女の子のようなかわいらしい顔立ちに似合わず、意外とマッチョな体型だから、といういつもながらルックスから入ってしまうダメな理由なのですが(猛省)。改めてきちんと聴き直してみると、サイケ交じりのガレージ・ロックにやられ、荒い音が好きなのだと再確認。Fat Possum Recordsから、2011年4月14日にリリースされたデビュー・アルバム『GB City』に収録されている「Get Found」などは、その典型かと。

■「Get Found」

Bass Drum of Deathは、アメリカはミシシッピのバンド。ギター&ヴォーカルのJohn、ドラムのColinという実にシンプルな構成ながら、ギリギリとしたガレージ・ロックでアプローチ。Black Rebel Motorcycle Clubのような気だるい色気と音の圧力はないですが、この音色の少なさと荒さがJohnの少年のようなヴォーカルを際立たせているのが個人的にツボ。

■「Young Pros」

ドラムセット、ギター、USBマイクロフォン、コンピューター、そして溢れる才能(これが肝心!)を駆使して、Johnがレコーディングを行ったと言うから驚き。貞淑な女の子たちと溺れるドラッグ、ハッピーな時間、それに伴う不安、憂鬱、葛藤、頭の中に潜む悪魔にてついて声を張り上げます。ともすれば、このようなテーマはいかにも“中二病”なただ大人になりきれないものに聴こえてしまいますが、ゴテゴテに飾ったり、陰鬱に沈んだサウンドを全面に出すわけでもないBass Drum of Deathの楽曲は、なぜか素直に受け取れてしまいます。夢に現れたElvisも登場させるユニークな面も、キャッチーなのかもしれません。

こちらは余談。実はJohn、Fat Possum Recordsで働いていたそう。勤務態度はあまり良くなかったようで、「worst employee」と言われています・笑。いかにも感じで、そこがまたいい。

Bass Drum of Death myspace
レーベル・オフィシャル・ページ

Gb City / Bass Drum of Death / CD ( Music )

Fat Possum Records( 2011-04-12 )

定価: ( 中古価格 ¥ 350 より )


Text by:Mio Yamada