■戻るべくして戻ってきたブルーズ

今年のフジロック出演者の中でも、特に大きな歓迎を受けているのが22-20sだろう。たった1枚のアルバムを発表して解散をしてしまった彼らが、この2ndアルバムで完全復活を果たすという事実に、多くのロック・リスナーが心を震わせている。残念ながらリアルタイムで当時の彼らの音楽に深く触れていなかったため、活動再開の喜びを周囲と同じように味わうことは出来なかったのだが、1曲目から鳴り響く骨太な重低音、丁寧なメロディ、柔らかくて深みのある歌声に、6年のブランクがあるとはとても思えず、改めて彼らが持っている才能やセンスが決して失われてはならないものだったのだということを痛感する。22-20sを語るときに欠かせないキーワード、“ブルーズ”。音楽のジャンルを語る時に、その中でも特に慎重に扱う言葉だと個人的には思っている。ルーツとして明白であり、それ故に軽々しくカテゴライズできない分野であるからだ。しかし、22-20sの音楽からは、確かにブルーズの血を感じることができる。ブルーズってこれを言うんだよね、と。それくらい、ブルーズは彼らの核であり、実際に自然に機能しているのだと思う。当たり前でシンプルなようだが、実際にそれを形にできるのは極わずかの人たちだけだ。だから、彼らはカムバックしたのだ。

Text by:フクダショーコ